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新しい神殿

ルカによる福音書21章5~19節

エルサレム神殿はソロモン王が建てましたが400年後、バビロニアの攻撃を受け破壊されてしまいました。その後、イスラエルの人たちは、もはや神殿を建てようという気持ちはありませんでした。神殿を建てるどころではない。自分たちの生活だけでいっぱいである。そこに現れたのが預言者ハガイでした。破壊されたエルサレム神殿の瓦礫を前に、ハガイは神殿の再建を呼び掛けます。神殿はただの建物ではなくて民族の信仰、歴史、命そのもの、生活そのものの象徴でした。民族が残り、信仰が受け継がれて行くように、神殿を建てようとハガイは人々に呼び掛け、神殿は再建されました。その後、ヘロデ王によって拡大され、エルサレム神殿は1000年の時を超えて、イエスの前に聳え立っています。しかし、イエスは仰られました。「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る」やっとの思いで再建したエルサレム神殿が、またしても破壊される。そういう日が来るとイエスは仰られました。

 イエスは、この世の終わりのしるしについて語られました。それは、この世界でかつて起こったことであり、これから起こることでした。大きな地震、戦争や暴動、疫病や飢饉は幾度となく繰り返されてきました。信仰者は王や総督の前に引き出される。中には親や兄弟、家族に裏切られる者もいる。命を落とすものもいる。エルサレム神殿の崩壊、またこの世の終わりのしるし、そのようなことが起こると予告された後、イエスは最後にこう仰られています。「しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。」

 エルサレム神殿はいつか崩壊します。この世に建てられている教会、中京教会もバチカンにあるサンピエトロ大聖堂も、いつか崩壊する時が来る。しかし、イエスは、わたしの言葉は決して滅びない。神の愛は決して滅びることがないと宣言しています。この神の言葉によって、わたしたちは生かされている。神殿とは一体何であるのか。パウロは語っています。「あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか。あなたがたはその神殿なのです。」神殿というのは建物ではなくて、わたしたちである。神の霊、神の言葉が宿る時、わたしたち自身が神殿となる。この神殿は決して滅ぼされることはありません。なぜなら、そこには、わたしたちの罪を赦し、十字架の死を打ち破られ、甦られたイエス・キリストが共にいてくださるからです。苦しみの中、悲しみの中にあってもわたしたちはイエス・キリストと共に歩み、決して滅ぼされることのない新しい神殿とされているのです。  2023/01/29(日)


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